20分間の国際親善 Hichihike

ここ最近、多くの外国人が日本を訪れるようになり、ここ奈良県の南部も古い寺院が多いせいか外国人を見かけるようになりました。近鉄電車に乗っているバックパッカーは多いですね。

今日、長谷寺付近を車で通り過ぎる時、車に向かい親指を立ててるバックパッカーがいるのを見かけました。あれはひょっとしてヒッチハイクか?と思い、10メートルほど通り過ぎたところに車を止めて、こちらに気づくかなと少しの間待っていましたが、気づかない様子なので車を降りこちらから話しかけてみました。

ヒッチハイクというと映画やテレビでしか見たことはなく、アメリカにいても出くわすことはまれだと思います。実を言うと「ヒッチハイクされる」のは長年の私の夢でもありました。お互い見知らぬもの同士、する方は度胸がいりますね。乗せるほうは宝くじに当たった感じです。

行き先を尋ねると、「京都」へ行きたいとの事。その時の時間は16:00頃。近鉄の桜井駅まで送るから電車に乗ったら?と聞くと、どうしてもヒッチハイクでいく!と。ヒッチハイクで移動することが、彼女の日本旅行の目的なようです。

しかし、このルート(三重県から奈良盆地へ続く道)では、京都行きの車を見つけるのは難しく、とりあえず奈良市へ行ってそこで乗り継ぎの車を探すのが良いとアドバイスし、彼女は地理が良くわからないようで即答はしませんでしたが、他に方法は無いと理解し、私の車に乗る事になりました。私は、17:00に用事があるので、とりあえず京都へ続く国道24号線まで送ることにしました。

聞くと彼女は、オランダ在住のベトナム人。数日前関西空港に到着し、6月中ごろに成田空港から出国予定。それまでヒッチハイクで日本を旅行するようです。最近話題になっている民泊が一般的になれば、この手のチープな旅行を楽しむバックパッカーがどんどん増えるのかもしれません。その為には日本人ドライバーの理解が必要ですね。

20分ほどで24号線に到着。彼女はガソリンスタンドで降ろして欲しいと言ったので、小規模のコスモのスタンドで降ろしました。なるほど、ガソリンスタンドならドライバーに声を掛け易いのかと思いました。でも、行き先を書いたサイン等を手に持てば、もっと簡単に京都行きの車を見つけれるのにと思いましたが、時すでに遅し。私はUターンし反対車線へ、彼女はまた親指を立てて次の車を探していました。

無事に京都に辿り着けることを願います。約20分間の国際親善でした。